オーダーアイアン編 | トミーゴルフファクトリー

オーダーアイアン編

オーダーいただいたアイアンセットができるまでの工程を紹介いたします。

1. 試打クラブを使ってシャフトを決める

試打クラブを使ってシャフトを決める

クラブで最も重要なのはシャフトです。
当店では約80種類の試打クラブを用意しており、最低5本以上試打してもらい一番振りやすいシャフトを選んでいただきます。

試打クラブはこの写真以外にもたくさんございます。

2. ヘッドを決める

ヘッドを決める

ヘッドは基本的にお好みでお選びいただきます。
見た目の好みや構えやすさ、打感の柔らかさなどからおすすめのヘッドを提案させていただきます。
バランスが全番手で揃うように重量ピッチの整ったものを選んで使用します。

当店では現在信頼の置けるメーカーとしてエポン・三浦技研・アキラ・リオネス等のヘッドを中心に取り扱っております。

3. グリップを決める

グリップを決める

当店では6種類のサンプルを握り比べていただいてお客様にぴったりの太さを決めさせていただきます。
細め、太めなどにぎりやすい太さを探ります。
太さを決めていただいたら、メーカーやバックラインの有無、材質、色、コードの有無などはお好みで選んでいただけます。

太さの違うサンプルグリップを実際に握り比べて決めていきます。

4. 仕上げの重量、長さ、ロフト、ライ角、バランス等を決めます

1.~3.の選択で総重量や長さ、ロフト、ライ角、バランスを決めます。
すべての使用パーツが決まったらいよいよ組み立てに入ります。

5. ヘッドの重量を量りピッチを確認しておきます

当工房で用意させていただくヘッドは始めに重量ピッチのあっているものを入荷しています。

6. シャフトの歪みをチェックし真っ直ぐなもののみ使用します

メーカーよりの出荷状態で曲がったものが含まれることがありますが、真っ直ぐな物のみ使用しています。
以下の方法で念入りに確認します。

転がして確認転がして確認

重心アングル計を使用して確認重心アングル計を使用して確認

7. シャフトのスパインを計測し挿す向きを決めます

シャフトのスパインを計測し挿す向きを決めます

センターフレックス測定器を使いスパインの計測をします。

シャフトが挙動な動きをせずに素直にしなるようにチェックします。

8. ステップの位置を揃えて入りシロ(挿入深さ)を決定します

ステップの位置を揃えて入りシロ(挿入深さ)を決定します

ヘッドの挿入長をすべての番手で合わせてステップの位置を合わせる事で硬さを揃える事ができます。

9. ヘッドとシャフトを接着

接着剤は強度の強い工業用の2液タイプのエポキシ接着剤を使用して接着します。

当店で使用している接着剤当店で使用している接着剤

歪んでないか確認しながら接着します歪んでないか確認しながら接着します

10. ロフト、ライ角を整える

完全に接着剤が固まっているのを確認してロフト、ライ角を合わせる作業にはいります。

どんなに精度の高いヘッドでも若干の角度の狂いはありますので0,1度単位で角度を整えます。思った角度になるように調整と測定を行います。乾燥具合がわかるように試剤取り、確認
どんなに精度の高いヘッドでも若干の角度の狂いはありますので0,1度単位で角度を整えます。思った角度になるように調整と測定を行います。

ライ角の調整中ライ角の調整中

調整角の確認調整角の確認
これでヘッドとシャフトの接着が終わりグリップの作業に入ります。

11. シャフトを切ります

11. シャフトを切ります

仕上げの予定通りの長さ、バランスになる事を確認しながらシャフトを切っていきます。

グリップ側を切断していきます

12. グリップを挿す

グリップを挿す

3.で決定したにぎりやすいグリップの太さになるように下巻きテープを巻き、細くする場合は伸ばし具合を考慮してグリップを挿します。
前もってフック・スライスの度合いをお聞かせいただいて挿すこともできます。

グリップは4時間ぐらい置けば完全に乾燥します

13. 最後にクラブごとに実際のスペックを計測します。

実際のスペック表

こちらは実際のスペック表です。

14. 完成したクラブセットと一緒に計測したデータを一覧にしてお渡しています。