デザインチューニング メビウス ゼロへのリシャフト
デザインチューニングから発売された新感覚シャフト メビウスを紹介します。
参考動画
特徴は、①重くてしなりながら、②低トルク設計、③1フレックスという3本柱です。構造的には高弾性素材と中弾性素材の組合せで、巧みな1フレックスを実現。しなりを感じながらも、低トルクゆえの安定した挙動が特徴となっています。
通常発売は2月ですが、デザインチューニング特約店の当店では先行して12月より販売しております。
最近増えてきているしなり系シャフト、以前は軽めのものが多かったですが、今回いいなと思ったのは重さがあること、シャフトはしなりを生かせば飛ばす事はできる、
ただ軽すぎるとインパクトでばらつき方向性が悪くなります。
メビウスはカタログ値46インチで65gとなっており、一般的な重さのヘッド、グリップで310g半ばとなり、重さ、しなりを感じながら飛ばす事ができるシャフトです。
当店ではエポンAK-26で試打クラブをご用意しました。 スペックは 45.5インチ D4.1 315.4g 222cpm
注目するのは振動数、222cpmはとても柔らかい値です。一般的なシャフトでいえば、柔らかめなRやR2と同等の値です。
ヘッドスピードが40半ばの私が通常222cpmくらいのシャフトを打つと柔らかすぎてヘッドが戻ってこないのを感じますが、このメビウスはトップからの切り返しではR2等のシャフトよりさらにしなりますが、インパクトまでの加速が速く、戻ってきてくれます。
まさに不思議な新感覚シャフトです。
ただ普通のシャフトの感覚ではないので、意見は分かれます。
当店では何名かに打っていただき、感想をいただきましたが、意見が極端にわかれます。
個人的見解ではありますが、タメが勝手にできるので、タメをつくりたい方、間が取れる方には好評価。
当店流にアイアンで例えれば、ダイナミックゴールド、モーダス120,125などをお使いの方は打ちやすいとの声が多いですが、走るシャフト、K’sツアーやKBS、950GH系などあまりタメを好まないタイプには合わないように感じます。
重量からモーダス120ユーザーに評価が高いです。
飛距離は出るシャフトですが、こういうテイストのものは合わない方には全く合いません。
独特な感覚のシャフトです、ご興味がある方には、試打する事をおすすめします。
ここからはメビウスへのリシャフトを紹介します。
今年9月にエポンパーソナル3をモーダス120X(番手ずらし)で製作していただいたA様。
メビウスに興味があり、打ってみると好感触、以前使っていたエポンのゼロがあるとの事、そのヘッドで試してみたいとなりました。
後日ドライバーをお預かりし、まず計測 シャフトはアッタス4U7Sが装着されていました。
リアルロフト10.2°フェースアングル-0.3° 44.875インチ D0.0 320.0g 273cpm
ゼロの構えた時の顔が好き、球の高さがもう少し上がればとの事でした。
顔は好みの顔なので、挿し方は同じように、あとは少しでも上がりやすくする為に一度グルーを抜いて空にして再度グルーを充填して重心を変えます。
グルーを抜くのは当店ではよくする事です。
溶剤を入れてグルーを溶かすのですが、かなりのヘッドはもともと出荷時に大なり、小なり、グルーは入っております。
中には溶かしても2g位しか入ってないものもあり、そういうものはあまり変わらないですが、5~6gくらい軽くなるものもあり、
これらは重心を変えることによって捕まり、上がりやすさに変化がでます。
今回のゼロのヘッド
ヘッドを軽くする前198.8g
グルーを抜いて192.6g
球が上がりやすくする為にヘッド後部にグルーが溜まるように充填していきます。
赤丸部分に溜まるように6.6gグルーを充填
充填後のソール部分の重心位置を確認
青丸がアッタスから抜いたあとの重心、赤丸が今の重心。
3ミリ重心を下げる事ができました。
よく2~3ミリ重心が変わったからってそんなに変わらないでしょう、といわれる事はあります、確かに2~3ミリ劇的な変化はないですが、何もしなければ変化は全くなし、少しでも変えたいと想いを込めて仕事には望みます。
出来上がった完成品
グリップはエリートY360S XTブラック バックライン無し
45.5インチ D2.6 316.4g 218cpm となりました。