10周年
当店は12月10日で10周年を迎える事ができました。
これも皆様のおかげと心より感謝いたしております。
振り返ってみると、とても早かった10年でした。
ゴルファーに打ちやすい最適なクラブを提供したいと思い始めたこの仕事。
昔は大手のヘッドに純正シャフト、純正グリップが当たり前で、「それを打てるようにしてくださいよ」
という風潮でしたが、本来はヘッド、シャフト、グリップをその人のスイングに合うように各パーツの性能、特徴を
理解して組み合わて打ちやすいクラブにする、こっちの方が良いと思います。
僕は人、それぞれスイングは違うのに純正シャフトって何やねんって思います。
この考えはメディアやSNSでもよく取り上げられていて、この考えは10年前よりだいぶ浸透してきていると感じます。
こういう風潮から、ある業者の方がいうのは全国的に工房、工房を備えたショップはかなり増えてると聞きます。
それに伴いヘッド、シャフト、グリップなどパーツメーカーもここ10年でかなり増えました。(増えすぎです)
メーカーも増えましたし、商品のサイクルもかなり早くなってきています。(早すぎです)
本来は自信がある良いものを長い期間販売ができるものようなものを造ってほしいのですが、次々と新製品
を出していくスタイルは、ビジネスのにおいがプンプンしてあまり好きになれません。
それらのパーツに設計の意図、こだわりがあり、良いものであればいいのですが、すべてがそうではありません。
このパーツ業界、中には正直ひどい製品もたくさんあります。
ルール適合とうたいながら高反発で試合で使えなくなったヘッドとか、曲がっている高価なシャフトとか、
摩耗がひどくて1か月で交換するようになるグリップとかなどなど。
商品だけではなく、工房で組んだものでも正直ひどい内容のクラブも見かけます。
ロフト、ライがばらばらなアイアンセット、思いっきりシャフト内に真鍮を入れて組まれたドライバーなどなど。
せっかく自分に合うクラブを使いたいという風潮が浸透してきているのに、その期待に応えなければならない
我々この業界のものが、こんなことをしていてはいけません。
当店はこれからも丁寧な仕事を心がけ、部材選びもいろいろと情報を入手して信頼できるパーツを見究めて、
皆様のご期待にそえるクラブを提供できるように日々努力してまいりますので、これからもよろしくお願い致します。